這い寄ってきたり名状しがたきバールのようなものを持ってたりはしません。
のっけから難しいノリですが、前回の続き、天津を脱出して瀋陽です。
移動は普通の特急列車を使います。切符はコレ。
切符には和諧号の文字・・・いやいや、でも新幹線じゃないし。
まあ、乗ってみれば分かるか。
そして・・・
あ、やっぱりw
これはフランス・ALSTOMと提携して製造した車両です。去年事故ってたやつとは違う種類ですな。
幅が狭い車内に無理矢理5列座席を押し込めたせいで座席も通路もキツキツでしたが、前後はゆったりしてたのがせめてもの救い。
5時間の旅でしたが、まあ悪くはなかったです。水も無料でくれたし。うるさいのを気にしてたら中国の乗り物には乗れませんw
さて、瀋陽。もちろん出張で行ってるわけだから観光なんて出来るわけ・・・と思いきや、あっさりと仕事が終わって2時間ほど時間が出来たのでホテル付近を散歩しました。
この街も日本時代の近代建築がまだ現役で頑張ってます。
それらを見に中山広場へ。広場の中央には毛沢東の銅像が立っています。
「中山」って孫文のことです。この人は国民党を作った人で、中華民国(今の台湾政府)に縁の深い人でもあり、
台湾には国父紀念館があります。
で、毛沢東はもちろん中華人民共和国(今の中国)を建国した人で、共産党で長い間権力を持ち続けた人。
この2人っていわば敵対してるんですよね~ そんな2人が同じ場所に名前と姿を残す・・・ちょっと矛盾・・・
この広場の周りは凄いです。
まずは奉天大和ホテル。今でも遼寧賓館として経営してますが、なんと建築は1929年。
そして瀋陽市公安局。かつての奉天警務署でこれも1929年築。
他にも1920年代の建築物が広場を囲んでいます。
さらに、毛沢東像が見ている先には瀋陽駅が。
残念ながら駅前に看板が立ってしまったせいで駅舎の全貌が見えなくなってしまってました。
これは1910年の建築。もちろん現役の駅です。
僕が通っていた高校の校舎も同時代の建築でしたが、今ではもう建て替えられてしまいました。
日本では博物館クラスの建物がまだ普通に使われてるのって凄いですよね~
でも街中では至る所で工事をしていて、高層マンション等が建ってます。まるで過去から早く決別したがってるよう。
そして資本主義の象徴ともいえるKFCやマクドナルド、さらには吉野家までも。
もうゴチャゴチャですw いったいここは何の主義の何の国なんだ!?w
町並みは結構興味深かっただけに、いったいこの街は、この国はどこへ向かうのでしょうねぇ・・・